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街と鉄道の高架線化

 昔よく言われた「開かずの間踏切」なども、ずいぶん解消されてきました。ひどい踏み切りでは、ラッシュ時には5分と開いていないおそろしい踏切がかつてはいくつも存在しました。
 都心部では、積極的に高架化がすすみ、踏切のない駅が増えてきました。交通渋滞解消の他に、思わぬ産物として生まれたのが商店街の活性化です。なぜ駅が高架になると、商店街が活性化するのでしょうか。活性化ができた商店街では、とうぜんアルバイト募集なども増える傾向にあります。活気のある商店街が増えることは、街全体、ひいてはエリア全体に活力を取り戻すひとつのアイデアとして注目です。いくつかの駅をサンプルにして考えてみましょう。

踏切で街が分断される

 以前のように、駅横に踏切があり、南北などに行き来するのが不便な街では、商店街も北と南ではっきり別れてしまい、お客さんも大きく分ければ、「北口のお客」と「南口のお客」に分断されていました。
 ですから、大型のスーパーなどがある出口の方がだいたいに有利で、集客力も豊かでした。
 ところが、東京の小田急線のように駅の高架に力を入れ、主要駅の経堂や千歳船橋、成城学園、狛江などは早くから高架になりました。
 経堂を例に上げると、南口側にはハートフル農大通りというメインストリートがあります、そして北側には古くからのすずらん通り商店街があります。
 高架が出来る前は、この2つの商店街は踏み切りで分断されてしまい、ほとんど別のお客さんが利用する商店街でした。それが駅が高架になり、自由に商店街を行き来できるようになると、どちらの商店街も客足が伸びるという好循環が生まれました。

田園都市線のたまプラーザ駅です。駅ビル内が南北への通路の役割も果たしています
田園都市線のたまプラーザ駅です。駅ビル内が南北への通路の役割も果たしています

 商店街を語るのに、もうひとつ欠かせないのが、商店街どおしのいがみ合いです。現在の商店街のご主人が店を始めた頃は、人口がどんどん増えつづけ、なにもしないでも客の数が増えていくという恵まれた時代でした。
 それが、高齢化、人口減などの環境の変化についていけず昔ながらの「おらの店だけ客がくればいい」式の考えからなかなか抜けだせません。
 ひどいところでは、さして広くない街に5つの商店街がひしめき合い、それぞれに独自のスタンプカードを発行、年末の福引券も別々で互換性がありません。こんなお客にとって不便な商売をしているようでは、とうぜん商店街全体で集客をするなど不可能です。

溝の口駅です。2階層の駅周りになっていて、いろいろな方向に足を伸ばす事ができる近代的な作りです
溝の口駅です。2階層の駅周りになっていて、いろいろな方向に足を伸ばす事ができる近代的な作りです

 ひとつ、商店街が成功した例をあげると、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅です。もともとそれほど北と南の商店街の仲がよかった訳ではないのですが、いまでは地元にゆかりの「ウルトラマン商店街」と名前を変え、北の商店街でも南の商店街でも共同でイベントを開始し、盛り上げています。ウルトラマングッズの発売なども行い、子供さんにも人気の商店街として活気があります
 アルバイトを探す際には、こんな商店街事情なども考えながら街を選ぶと、条件のいいバイトに巡り会える可能性が高くなります。参考にしてください。

【街と鉄道の高架線化 Photo Guide】
経堂駅です。駅ビル内が自由通路になっています 千歳船橋駅も、駅下の高架が自由に行き来てきます
経堂駅です。駅ビル内が自由通路になっています 千歳船橋駅も、駅下の高架が自由に行き来てきます
成城学園は駅ビルのコルティが自由に通れます 京王線の仙川駅は高架駅になり、踏切を渡らずに行き来ができます
成城学園は駅ビルのコルティが自由に通れます 京王線の仙川駅は高架駅になり、踏切を渡らずに行き来ができます
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中央写真

いつくかに分かれていた祖師ヶ谷大蔵の商店街ですが、「ウルトラマン」をシンボルにひとつの商店街に統合されました。写真の右側に見える駅舎の下は自由に通行でき、南にも北にも自由に買い物に行けます

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